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更年期障害の一つに「めまい」があります。めまいは更年期障害の中でも比較的起こりやすいとされ、一日に何度もめまいがする方もいらっしゃいます。これは、閉経が近づきホルモンバランスが崩れることで、自律神経の乱れが起こるだけでなく、加齢によって感覚器官の機能低下が生じやすくなることも影響しています。

ここからはめまいについて見ていきましょう。

2016-03-27_191658めまいの原因

2010年 厚生労働省が行った調査によると、40代女性の3人に1人はめまいの自覚症状があるという結果が出ています。更年期はエストロゲンの急激な減少によってさまざまな症状が現れますが、更年期障害とめまいの起こる因果関係はまだはっきりと解明されているわけではありません。


めまいは更年期の初期の段階で起こりやすく、ほてり、のぼせ、発汗と同時期に起こります。これらの症状が良くなるのに伴ってめまいもおさまってくるのが普通です。


2016-03-27_191658めまいの種類

めまいにも種類があります。自分がどのような感じでめまいが起こるか?代表的なめまい3種類を紹介します。

・回転性めまい

回転性のめまいは、自分自身、もしくは周囲のもの、またはその両方が動いているか、回転しているように誤って感じられるめまいで、通常は吐き気とバランス感覚の喪失を伴います。

回転性めまいは、わずかな時間で終わる場合もあれば、何時間あるいは何日間も続く場合もあります。回転性めまいの発生時には、横になるか静かに座っていることで楽になる場合もありますが、まったく動いていなくてもめまいが続く場合もあります。

症状の原因が内耳の異常である場合(良性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭神経炎など)には、数日から数週間で症状が改善されるのが典型的ですが、原因が中枢神経系の病気である場合(脳卒中や多発性硬化症など)は、症状の改善までに数週間から数カ月を要します。

・浮動性めまい

浮動性めまいは、身体が宙に浮いたようなフワフワしたような感覚があるめまいで、良く、雲の上を歩いているような感じがするといわれています。

浮動性のめまいは、診断が難しいといわれていますが、麻痺が出たり、意識障害などを伴うような場合もあり、軽視できないめまいです。このように、浮動性めまいを起こす原因として精神的なストレスなどが上げられます。また、肩こりや頭痛を伴う眼精疲労が原因の場合もあります。

・立ちくらみ

立ち上がる時にふらっと感じたり、目の前が白くなって気を失いそうになる症状が見られます。立ちくらみはお風呂で長湯した後に急に立ち上がった時にはだれでも感じるものですが、強くなると気を失って倒れることもあり危険を伴います。


立ちくらみは、「起立性低血圧」と呼ばれ、脳へ血液・酸素が十分に送られないことで起こります。脳への血流を維持しているのは血圧なので、血圧が低くなると立ちくらみが起きやすくなります。また、血圧の調節がうまくいかないときにも起こりやすくなります。


2016-03-27_191658更年期のめまいの治療法

更年期のめまいの治療法は医師と相談しながら行われます。治療法としては自律神経調整薬、ホルモン補充療法、漢方薬などがあります。


自律神経調整薬は自律神経のバランスを整えることによってめまいに有効です。他に耳鳴りや頭痛、肩こりでも処方されます。重い副作用はありません。


ホルモン補充療法(HRT)は足りなくなった女性ホルモンを飲み薬や貼り薬で補う療法で即効性があるのが特徴です。


漢方薬は副作用が少なく長期に飲用できる利点があります。


更年期障害に伴うめまいなら、時間の経過とともに症状は自然とよくなるケースが多く、特に心配する必要はありません。しかし脳出血、脳梗塞、聴神経腫瘍など脳の疾患や、メニエール病もめまいの症状を伴うため、激しいめまいや吐き気・嘔吐がある場合は、脳や耳鼻科的な疾患の可能性も疑い、早めに病院を受診することをおすすめします。