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更年期障害は、卵巣の機能が低下してくると女性なら誰にでも起こる可能性があります。人によって症状の程度は違いますが、女性ホルモンの分泌バランスの変化が身体的・精神的に不安定な症状を引き起こす原因だと考えられています。


そんな更年期障更年期の治療で代表的なのはホルモン補充療法です。しかしこの治療方法は副作用のリスクがあるなど、必ずしも理想的な選択肢とはいえない面もあります。


そこで今、漢方が注目されています。漢方は複数の生薬からできており、いろいろな症状に対応できます。また健康の土台から改善していくことができるため、更年期障害の原因を取り除いてカラダの調子を整え、病状の改善をしていきます。また副作用の心配も少なく、長い間の服用ができることも漢方薬の利点です。


2016-03-27_191658漢方の効果・効能


漢方では、「気・血・水(き・けつ・すい)」から不調を探るのが基本で、更年期の不定愁訴は気や血の不調から来ているといわれています。これらは「体を構成する要素」として考えられており、それぞれが相互に影響を与えているのです。


気血水のどれかが滞り、バランスが崩れると体調が悪くなります。気血水のバランスを崩す原因は偏った食事や、ストレス、運動不足など様々な要因が関係しています。この三つをカラダの中でスムーズにめぐらせ、体のバランスを整えることが漢方の治療といえます。


2016-03-27_191658更年期障害の症状に有効な漢方薬


更年期に使用される代表的なものとして「当帰芍薬散」「加味逍遥散」「桂枝茯苓丸」の3つがあり、それぞれ、体力程度に合わせて使い分けられます。


2016-03-27_191658当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

婦人病の代表的な漢方処方。不妊や月経不順でも用いられます。比較的体力のない方に向いています。冷え症、むくみ、冷えからくる肩こりや腰痛、体力の低下、肩こり、耳鳴り、頭痛、貧血などに効果が期待できます。


2016-03-27_191658加味逍遙散(かみしょうようさん)

婦人病の代表的な漢方処方。体力は中程度の方に向いています。月経不順などにも使用されますが、精神面に影響が出やすいタイプ特にイライラ、不眠、カッとなりやすい、などの場合に有効です。他にもめまい、頭痛、冷え、むくみ、貧血、食欲不振などにも効果が期待できます。3/4量の処方で「療方調律」というものもあります。


2016-03-27_191658桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

婦人病の代表的な漢方処方。比較的体力がある方に向いています。のぼせ、顔のほてり、便秘、といった比較的実証(体力があるタイプ)に多い症状のほか、肩こり、手足の冷え、腰痛、月経痛などに効果が期待できます。


更年期障害というのは症状が1つだけ現れるわけではなく、複数の症状が現れるため西洋医学では対応しにくいといわれています。漢方はこうした複数の症状を同時に和らげることもできるため、更年期障害の治療には向いていると考えられています。


しかし、大事なのは「更年期障害にはこの漢方が効く」といった情報に踊らされることなく、自分の体質にあったものを選ぶことです。漢方薬の使用にあたっても、薬局・薬店の薬剤師、登録販売者によくご相談の上、使用してください。


また、症状があまりにひどい場合は我慢せず、婦人科を受診し検査などを受けてより適した治療を受けてください。