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更年期といわれる症状が出るのは、一般的には閉経をはさんだ45歳~55歳の約10年間です。日本人の女性の平均は40代半ばから生理不順などの症状が出始め、50歳近くになると次第に月経が起こらなくなり閉経します。


閉経で卵巣機能が低下すると女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が減少します。分泌量が減少することによりホルモンバランスが崩れ、さまざまな症状が現れます。このような症状を総称して更年期障害と呼んでいます。


ここからは更年期障害の症状と原因を掘り下げてみたいと思います。


2016-03-27_191658更年期障害の症状

更年期障害の主な症状は以下の通りです。

•ほてり(ホットフラッシュ)
•のぼせ(顔ののぼせ)
•胸の痛み(乳房の痛み・動悸)
•寝つきが悪い、眠れない
•多汗
•めまい・ふらつき・耳鳴り
•体がだるい(倦怠感)
•肌がカサカサする
•イライラする
•むくみ(むくむ)
•頭痛・頭が重い
•手足が冷えやすい
•トイレが近い
•抜け毛・薄毛

更年期障害の症状として顕著なのは、自律神経にかかわるものです。たとえば、そんなに気温が高くないのに体が熱く、のぼせたような状態になったり、逆に異常なほどに寒さを感じたりします。のぼせたような症状は「ホットフラッシュ」といって、更年期障害の典型的な症状です。


また、精神的な落ち着きをもたらす作用のあるエストロゲンが減少するため、イライラしたり悲しくなったりといったネガティブな感情を抱きやすくなることもあります。その他、頭痛やめまい、不眠などの症状もありますが、どんなものが現れて、どれくらいひどいかは個人差があります。


当てはまるものが多ければ更年期障害の可能性があります。


2016-03-27_191658更年期障害の原因

更年期障害はホルモンバランスの乱れが原因の自律神経失調症の一つです。更年期を迎える時期になると卵巣の機能が衰え、その結果、卵巣から分泌されている女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少します。


エストロゲンの分泌量が減ると、脳からエストロゲンを作る卵巣に「しっかりホルモンを出しなさい!」と指令が出ます。エストロゲンを出すように指令をするこの脳の部位は、実は自律神経のコントロールも行っています。


そのため脳が卵巣にはっぱをかけると、自律神経も影響を受けて、一緒に「がんばって働こう!」と卵巣刺激ホルモンが活発になります。しかし、更年期を迎えた卵巣は、必要な量のエストロゲンを分泌することができないため、エストロゲンの減少と卵胞刺激ホルモンの増加という「ホルモンバランスの乱れ」が起こります。


このホルモンバランスの乱れによって「体のほてり(ホットフラッシュ)」「大量の汗(スウェッティング)」などの症状が現れます。


ホットフラッシュは閉経女性の40〜80%に認められ、1〜数年間続き、長期にわたる場合もあります。しかし、そのうち治療を要するものは25%とされています。 さらに、日本の更年期女性の特徴として、ホットフラッシュよりも肩こりや憂うつを訴える頻度が高いことがわかっています。


しかし、更年期障害はすべての女性に起こるわけではなく、症状が軽い方もいれば重い方もいますし、ほとんど症状がない方もいます。