まさか、更年期障害のためにむくむとは・・・ほとんどの女性が、むくみの原因が更年期であるとは思っていません。
むくみは本来であれば汗や尿として体外へ排出される血液中の血漿(けっしょう)などの水分が、静脈やリンパの流れが滞ることで老廃物がリンパ管から漏れ出して細胞のすき間に溜まってしまう状態のことをいいます。
体内の水分も重力の影響を受けるため下半身に溜まりやすく、そのため特にふくらはぎがむくみやすくなります。
食生活や不規則な生活で自律神経の調整機能が乱れることもむくみやすくなるといわれています。むくみは疲れや体調不良のサインでもあります。放っておくとますます血行が悪くなり、冷え性の原因にもなります。
むくみの原因は女性ホルモンの減少
むくみの原因はさまざまありますが、更年期特有のむくみの原因が「女性ホルモンの減少」です。女性ホルモンが減少すると新陳代謝が悪くなり血流が弱くなります。そのため、通常、体外へ排出される水分が皮膚の下に溜まってしまいます。
実はむくんでいる時は細胞内には必要な水分が入っていきません。細胞の周りは水浸しですが、細胞は水分が出て行ってしぼんでしまいます。肌はかえって乾燥気味になります。
プラセンタでむくみが解消される理由
プラセンタがむくみに効く理由は、プラセンタには代謝を改善する効果があり、血液中のリンパの流れをスムーズにし、体内の水分を体外へ排出してくれます。
代謝が良くなると老廃物が流れやすくなり、血液中の二酸化炭素や老廃物を回収した血漿がスムーズに静脈に戻ることができるので、むくみが解消されむくみにくくなります。
しかし、「プラセンタでむくんだ」という方もいます。これは、プラセンタの持つ女性ホルモン調整作用が影響しているからだと考えられています。
女性ホルモンの分泌が増えると、血管が拡張しやすくなり、血液から細胞間に押し出された血漿成分から余分な水分が出てむくみやすくなります。
血管が拡張されると血液の流れが良くなりむくみは解消されるのでは?と思われがちですが、毛細血管には血液から酸素や栄養素を運び出すための小さな出入り口のようなものがあり、そこから各細胞に酸素などを血漿が運んでいます。
この小さな出入り口は赤血球が出られないほどの大きさのため血液が漏れ出すということはありませんが、血管の拡張によって毛細血管の方に圧力がかかると血漿は毛細血管から押し出されてしまい余剰な細胞間の水分となりむくみの原因となるわけです。
更年期障害の症状の一つがむくみですが、その他にも水分の摂りすぎ、お酒の飲みすぎ、冷え、疲労、睡眠不足、カラダに合わない下着をつけることも余分な水分をカラダに滞らせ、むくみの原因になるので注意しましょう。
プラセンタの摂取以外にも適度な運動やマッサージをして、血液の循環を良くするように心がけてみましょう。マッサージをする際は、つま先から太ももにかけて下から上へ向かって行うと効果的です。